観明寺は長生郡一宮町にある天台宗の寺院です。734年行基によって開山され、その後、平安時代前期に慈覚大師円仁によって中興された。本尊は十一面観世音菩薩で現在の本堂は昭和43年に落成したものです。
基本情報
観明寺 | 天台宗上総五山の一つ 河津桜やアジサイがきれい |
住所 | 長生郡一宮町一宮3316 |
電話 | 0475−42−2342 |
拝観料金 | 無料 |
拝観時間 | 自由 |
宗派/山号・寺号 | 天台宗/玉崎山・観明寺 |
本尊・寺宝 | 十一面観世音菩薩 |
創建 | 734年行基によって開山 |
御朱印 | あり |
駐車場 | あり(無料) |
トイレ | なし |
アクセス | JR外房線・上総一宮駅から 徒歩10分 |
文化財
- 木造十一面観音菩薩立像
(千葉県指定有形文化財) - 四脚門(一宮町指定有形文化財)
- 水屋(一宮町指定有形文化財)
- 十一面観音菩薩立像
(一宮町指定有形文化財) - 不動明王坐像(一宮町指定有形文化財)
- 金毘羅堂(一宮町指定有形文化財)
駐車場は、弁天堂の手前左側にあります。
観明寺と書かれていルところにとめてね。
四脚門(町指定文化財)
四脚門は、四足門又は山門ともいう。
現存の建造物では町内最古。
四脚門をくぐると右側に、納経所があります。納経所で御朱印がいただけますが、残念ながら今日は住職が留守ということでいただけませんでした。次回に期待。
常夜燈
手入れが行き届き気持ちよく参拝できる。
銅造地蔵菩薩坐像(町指定文化財)
総高1、5メートル、像高1メートルの青銅製。1715年5月武州神田在佐々木石見作。
その後、1802年4月に、上総国夷隅郡内野住人、鋳物御大工藤原政行により修造再建。
本堂
現在の本堂は昭和43年に落成したもので、間口7間奥行6間半、破風創りで、鉄筋コンクリート造りです。
堂内には、旧本堂の欄間を収めていて、欄間には地獄極楽図が彫刻されている。房州の彫刻師井上円徹の作と伝えられています。
玉崎山と書かれた扁額
正面の扉には菊の御紋
扉は鍵がかかっていて、欄間彫刻は見れませんでした。
本堂の手前の両側には大きな槙の木があります。
本堂の右側には九十九里「浜の七福神」
福禄寿
安心と豊かさと元気の神さま
寿老人
延命長寿の神さま
鐘楼堂
鐘楼堂の奥に高台に通じる道がある
駐車場と墓地が広がる
高台の駐車場から太平洋が望める
高台の駐車場から本堂の左側に出てきました。
そのまま進むと右側に経堂がある。
経堂の中
さらに進みます。
金毘羅堂(町指定有形文化財)
入口には鳥居の柱の部分が残っていて、柱には天保8年(1837)12月と彫られています。
観明寺金毘羅堂
建物の大きさは、正面三間、側面四間、入母屋造り、建立年代は延享五(1748)年です。
江戸時代に香川県の金毘羅宮から勧請(神仏の分霊を他の土地に祀ること)され、明治以前は、安養寺境内にありましたが、神仏分離令によって明治十二(1879)年に現在地へ移築しました。創建当時は、向拝(礼拝の場所として社寺の正面に張り出した部分)がなく、屋根は茅葺でしたが、明治十三年に向拝がつけられ、瓦葺になりました。
平成六年の修理によって、建立年代を記した墨書が確認され、屋根は茅葺と同じ形に修復、堂内の大部分は建立当時の古い部材を再利用することで、創建当時の面影がよみがえりました。
毎年一月十日は、「初金毘羅」と称して祭りが行われています。
平成二十一年一月
一宮町教育委員会 <立看板より>
向拝の彫刻
鞘堂の中に水屋(町指定有形文化財)があります。
水屋
水屋は安永八年九月(1779)の制作で金毘羅堂とともに明治十二年階段下に移転した。四本の柱に彫られた浮き彫りの上り竜・下り竜は見事であるが、作者は不明である。水屋石の彫刻も精巧なものである。
平成八年御堂の改修後はこの地に移転し、屋根を旧来の瓦葺き入母屋造りから杮葺きに直した。
平成九年十月
一宮町教育委員会 <立看板より>
水屋の屋根
水屋の4本の柱
庚申塔
一宮町指定文化財
庚申塔
昭和六0年二月十五日指定
庚申とは、干支の庚申にあたる禁忌行事を中心とする信仰で、中国の道教に起源を持つ守庚申が日本に伝わり独特の変化をみせた民族祭事である。
その本体もさまざまで、青面金剛のほか帝釈天、猿田彦、道祖神から猿にまで及ぶ。
平安末期から庚申信仰の現れの一つとして建てられたのが庚申塔で、元禄から享保年間、(1688〜1736)に多かったと言われる。
この塔は、元禄九年(1696)十二月の建立で町内最古のものである。やや風化して文字の判読は困難だが、日月、双鳥、三猿などがそろい、六臂の青面金剛の憤怒相の特徴は、つり上がったそのまなざしなどに十分うかがうことができる。
平成九年十月
一宮町教育委員会 <立看板より>
弁天堂
境内は手入れが行き届き気持ちよく参拝できました。
歴史的建造物も多く見所たくさんの寺院です。
長くつずいた神仏習合が、明治の神仏分離令によって変化した一旦が見れる貴重な寺院です。
すぐ近くに上総国の一宮「玉前神社」があるので、セットで参拝することをおすすめします。
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