法興寺

法興寺

法興寺はいすみ市岬町岩熊にある天台宗の寺院です。7世紀末頃の山田寺式軒丸瓦を出土する上総南東部唯一の本格的古代寺院として有名。平安時代後期には地域の武士団により再興され、池水庭園を持つ華麗な浄土式伽藍に姿を変えた。中世には天台密教の拠点寺院として発展。天正年間の火災で旧伽藍は失われ、奈良〜平安期の仏像は残っていませんが、鎌倉時代以降の仏像を数多く所有。

基本情報

法興寺(ほっこうじ)
上総国三十四薬師霊場 第二十一番
住所いすみ市岬町岩熊820
電話0470-87-3635
拝観料金無料
拝観時間8:00〜17:00
宗派/山号・寺号天台宗/医王山・喜多院
本尊・寺宝薬師如来
創建奈良時代と伝わる
御朱印あり(書置)
駐車場あり(無料)
トイレなし
アクセスJR外房線太東駅から徒歩50分

県道274号線と交差する(古沢小学校)市道を北へ進みます。

初めての方には分かりずらいので注意してね。

右手に「童謡の里 歌碑」・「金中集会所」があるので、集会所の手前の細い道を進みます。

細い坂道を登ると仁王門に出る。

仁王門の手前左側に小さな駐車スペースがあるが、門の右側の道を奥に進むと広い駐車場がある。

金剛力士像

力強い像は鎌倉時代の作で千葉県指定有形文化財。

指定文化財の案内板

自然に溶け込んだとても静かな環境。

参道を進むと駐車場。

駐車場から仁王門を振り返って見た。

仁王門の左には鐘楼堂がある。帰りに寄ろう。

参道の正面に客殿が見えた。

薬師堂

手水石

薬師堂と「大カヤ

「大カヤ」はいすみ市指定文化財

上総国薬師如来霊場第二十一番

薬師堂には木造十二神将が安置されている。

大黒様

石碑が3つありましたが詳細はわかりません。

客殿(阿弥陀堂)

木鼻

法興寺の扁額

天台宗の寺院です。

鋳銅孔雀宝珠門文磬の説明文

千葉県指定有形文化財
鋳銅孔雀宝珠門文磬
(ちゅうどう くじゃく ほうじゅ もんけい)
いすみ市岩熊八二〇 法興寺
昭和六十一年二月二十八日指定

 はもともと古代中国の打楽器で、わが国では仏教の法具として用いられている。肩幅二十七センチ、総高一七・三センチ、縁厚一・一センチ、撞座径約九・五センチの鋳銅製である。
 縁は菱形で内側に子縁をともない、上縁六弧、下縁三弧に型どり、左右の縦縁は下方でやや外に張る。文様各面異なり、一面は簡略化した八葉の蓮華撞座を中心に、翼を張り尾を上げる孔雀を相対して鋳出する。他の一面はこれも簡略化した八葉の蓮華撞座を中心に線書き状の宝珠を相対して鋳出し、次の浅い刻銘がある。
 長禄五年辛巳  願主
 上総州千町庄
 法興寺常住 乘範

 六月八日 敬白
 形態、意匠の簡略化が目立つが、県内遺存類品の中でも、数少ない紀年銘のある作例で貴重である。

昭和六十三年七月三十一日
千葉県教育委員会
いすみ市教育委員会

<境内立て看板より>

旧法興寺浄土型伽藍址についての看板

8岬町指定文化財 旧法興寺浄土型伽藍址
 所在地 岬町岩熊1555
 所有者 法興寺
現法興寺の西方約200メートルの熊田川東岸低地水田中に位置する。奈良前期様式の布目瓦蓮華文
燈瓦重狐文字瓦等が出土していたが、昭和48年の発掘調査で「堂あと」から旧阿弥陀堂、その南通称「池田」から方型の七宝池の遺構が出土した。なお七宝池からは蓮の実が発見され完全な浄土型伽藍であることが確認された。わが国仏教遺跡中極めて損傷の少ない浄土型伽藍として貴重な史跡である。

客殿の左にある建物で御朱印がいただけるよ。

書置の御朱印が3種類

「本尊 薬師如来」の御朱印(500円)

振り返ると「大カヤ」の大きさに改めてびっくり。

鐘楼堂に行きます。

雨あがりなので足元に注意。

近くでみると結構大きい。

鐘をついてみた

いい音が山あいに響きます。

法興寺は歴史のある素敵な寺院でした。

近くに、行元寺飯縄寺があります。

そちらもどうぞ。

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