清水寺(いすみ市)

清水寺(いすみ市)

清水寺はいすみ市岬町にある天台宗の寺院です。坂東三十三観音第32番札所で、京都の清水寺、兵庫の御嶽山清水寺とともに日本三清水として知られています。境内には寺カフェ「千尋亭」があり、参拝の後ゆっくりくつろげます。

基本情報

清水寺(きよみずでら・通称清水観音)
坂東三十三観音第32番札所
住所いすみ市岬町鴨根1270
電話0470−87−3360
拝観料金無料
拝観時間8:00〜17:00
宗派/山号・寺号天台宗/音羽山・千手院・清水寺
本尊・寺宝千手観音菩薩・木造十一面観音立像
創建大同二年(807)・慈覚大師
御朱印あり(納経所・500円)
縁日毎月17日
駐車場あり(無料)
トイレあり
アクセスJR外房線・長者町駅から徒歩50分
タクシーで7分
JR外房線・大原駅からタクシー15分

年中行事

正月3ヶ日初詣
1月17日初観音・大護摩供    
8月9日四万六千日
本尊・十一面観音御開扉
8月17日観音縁日
12月17日納めの観音
12月31日除夜の鐘

  当寺は、西国第十六番札所の京都清水寺、第二十五番の兵庫御嶽山清水寺とともに日本三清水として知られる。この寺がその一つであるのは、太平洋に注ぐ夷隅川河口周辺の岬町の山間にあって地形が似ていることや、夏でも涸れることのない霊水「千尋の池」があることに由来している。
 延暦年間(782〜806)、伝教大師が、この地を巡錫中、道に迷った際に、熊野権現が樵夫に化して現れ、一夜の宿を与えてくれた。大師は、そこで庵を結んだが、勅命で比叡山に帰ったのち、慈覚大師が、師の志を継いで訪れ、楠で千手観音像を刻んだ。さらに、東征中の坂上田村麻呂が、大同二年(807)、堂字を建立。
 境内及び山林約10ヘクタールは、千葉県郷土環境保全地域「清水観音の森」に指定されており、境内の東側の谷あいは「音羽の森公園」として市民の憩いの場となっている。

<清水観音のパンフレットより>

いすみ市岬町の県道154号線を走っていると、青い看板が目に止まります。看板には「清水観音」と書かれています。

駐車場は参道入口付近と、参道を上った先の仁王門の手前にあります。

参道入口の駐車場

参道入口

参道は上り坂が続きます。歩いて上ると結構な運動になる。

仁王門の手前の駐車場

「音羽山 清水寺」坂東三十二番札所です。

境内には多くの文化財が保存されています。

仁王門

阿形像と吽形像

仁王門をくぐると、右手に寺カフェの「千尋亭」

あいにく本日は臨時休業でした。

「千尋亭」では、コーヒー・紅茶・甘酒などが楽しめるよ。

千尋亭の営業時間 10:00〜16:00
千尋亭の定休日 毎週、月・火曜日

仁王門の先左手には納経所があり、御朱印(500円)がいただけます。

御朱印(500円)

納経所では、おみくじを引いたり、名物の音羽煎餅も購入できるよ。

四天門

四天門は文政五年(1822)の建立で風神・雷神を祀る。

風神・雷神像

水屋

百体観音堂

西国・坂東・秩父札所の100ヶ所のご本尊を祀る。

百体観音堂の入口の右側には、忠臣蔵でおなじみの赤穂四十七士の彫刻がある。

明治の末頃新田野村(現いすみ市)の仏師長谷川良工の作、当時の住職が供養のため彫刻させたと伝えられる。

百体観音堂の入口の左側には、閻魔堂がある。

閻魔様

ちょっと、優しそう。

水屋の奥には、奥院堂がある。

文化十一年(1814)本堂の仮堂として建立、平成九年銅板葺に改修。
本尊は千葉県指定有形文化財の「十一面観世音菩薩」

大黒天

商売繁盛・五穀豊穣・出世開運にご利益あり。

びんずるそんじゃ

自身の病んでる部位を撫でよう。

御詠歌

御詠歌
「澄み濁る 心はありと ただたのめ
清水寺の 法の教えに」

石段を上ります。

石段を上りきると右側には、千尋の池鐘楼堂

千尋の池は夏でも涸れる事がない霊水。池には鯉が泳いでる。

鐘楼堂

鐘をつく足元に賽銭箱があるので、お賽銭を入れてから鐘をつこう。

鐘の音に心洗われますね。

この先左側に休憩所があり、鯉のエサが買えます。

休憩所のとなりには、芭蕉翁句碑があります。(いすみ市指定文化財)

この句碑は文政9年(1826)10月15日の芭蕉翁133回の遠忌を記念し行川村(現夷隅町)の俳人里丸翁が発願人として建立した

「木枯らしに 岩吹き尖る 杉間哉」

これは芭蕉翁が三洲(愛知県)で詠める作で名句である

<清水観音パンフレットより>

本堂

本堂は文化10年10月消失、同14年(1817)再建、昭和49年銅板葺に改修。

向拝の彫刻は躍動感あふれます。

木鼻

本堂の中

本堂の天井は絵馬や彫刻で埋めつくされていて見応え充分。

下の絵馬には海岸で地引網を引く様子が描かれている。

扁額には御詠歌が書かれている。

御詠歌
「にごるとも ちひろのそこは すみにけり
きよみつ”てらに むすぶ あつおけ」

下の写真の彫刻の上の「圓通閣」と書かれている扁額は、高野山の「西門院」から奉納されたものです。「西門院」は、清水寺のある上総国ゆかりの宿坊です。

慈覚大師(円仁)座像

子安地蔵尊

関東百八地蔵尊第七十六番で、子授け・安産・水子供養にご利益あり。

本堂左側の様子

本堂後ろの様子

本堂右側の様子

本堂床下の様子

木造建築の匠の技に感動です。

本堂から見た四天門

見所の多い寺院なので時間に余裕を持って訪れたい。

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