鏡忍寺は鴨川市にある日蓮宗の本山(霊蹟寺院)です。1264年日蓮聖人の一行が東条景信の一団に襲われ日蓮は負傷しました。この小松原の法難において日蓮聖人を身を挺して守り討死した鏡忍坊らを供養するために建立されたお寺が鏡忍寺です。
基本情報
鏡忍寺 | 日蓮宗本山(霊蹟寺院) |
住所 | 鴨川市広場1413 |
電話 | 04-7092-0604 |
拝観料金 | 無料 |
拝観時間 | 自由 |
宗派/山号・寺号 | 日蓮宗/小松原山 |
本尊・寺宝 | 大曼荼羅 |
創建 | 1281年(弘安4年) |
御朱印 | あり |
駐車場 | あり(無料) |
トイレ | 不詳 |
アクセス1 | JR外房線鴨川駅より 路線バス「鏡忍寺入口」10分 |
アクセス2 | JR外房線鴨川駅徒歩20分 |
日蓮聖人四大法難の一つ、小松原法難とは?
小松原(現鴨川市)にて、日蓮聖人が襲撃され負傷した事件。
文永元年(1264)8月、日昭・日郎を引き連れて故郷の小湊に、父の墓参りと母の病気見舞いに帰郷しました。同年11月11日、花房の蓮花寺から工藤吉隆の館に向かう途中、以前から恨みを持っていた念仏信者の東条景信に、小松原の地で待ち伏せされ襲われました。その際、弟子の鏡忍坊日暁と話を聞いて駆けつけた、信者の工藤吉隆が殺されてしまいました。日蓮聖人も額を斬られ、左手は骨折し重症を負いました。東条景信は、打ち損じたと再度日蓮聖人に刀を振り下ろそうとした時、傍らにあった大きな槙の木の空中から、異様な光とともに、鬼子母神が現れ、景信を凄い形相で睨みつけると、景信はすくんで動けず、目がくらみ落馬してしまい、慌てて逃げ出し、日蓮聖人は難を逃れる事ができました。
<パンフレットより>
駐車場は墓地の右側にあります。
総門
手水舎
仁王門
仁王門
十界曼荼羅を祀る二階部分を持ち、瓦屋根の下に長く飛び出た垂木、尾垂木等を持つ三間一戸様式の門です。仁王像は昭和の銘横綱双葉山をモデルにしたとされる金剛力士像です。
<パンフレットより>
仁王像
鐘楼堂
三十番神堂
三十番神堂
三十番神は1ヶ月30日の間、毎日交代で法華経の信者を守護する神様とされています。お堂は昭和の初めに建てられたものです。
<パンフレットより>
降神槙(市天然記念物)
降神槙
日蓮聖人の一行が法難の際、樹上に鬼子母神が現れ、危うく難を逃れたと伝えられる槙です。推定千年から千三百年と言われています。
<パンフレットより>
法難堂
法難堂
法難の際に、鏡忍坊が亡くなった場所に墓標として松を植えました。松は明治35年(1902)の台風で倒れてしまったので、その木で聖人の像を刻み、法難の場所にお堂を建て祀りました。堂は平成23年に法難750年記念報恩のため改築しました。全国からの写経を納めています。
<パンフレットより>
祖師堂
祖師堂
弘安4年(1281)日隆上人の建立。明和2年(1765)再建中に、地震におそわれ崩壊。明和6年(1769)8月の大嵐でも大破したが、明和9年(1772)に完成。現在の建物は平成19年に再建されました。陣欄間を飾る彫刻と外面蟇股(かえるまた)は旧祖師堂(そしどう)のもので初代「波の伊八」武志伊八郎信由(たけしいはちろうのぶよし)の作品です。
<パンフレットより>
仏殿
仏殿(本堂)
仏殿は江戸時代の末期から明治初期の建築と云われています。欄間には、「2代目伊八」高石信常の作と云われる彫刻があります。
<パンフレットより>
鏡忍寺と書かれた扁額
仏殿の右側には清正公堂
清正公堂
加藤清正像を祀る清正公堂は江戸時代末期の建立。
清正公の母は、日蓮宗の信者でした。幼いころから母の信仰する姿を見て、成長とともに信仰を強く持ち、本妙寺を始め妙法蓮華経の5文字を付けたお寺を建立しました。清正の死後、慈悲と武勇の将、治国の名君とされ、いつしか所願成就の神として清正信仰が広がりました。日蓮宗寺院には清正像が置かれています。
<パンフレットより>
清正公堂の更に奥に鬼子母神堂がある。
鬼子母神堂
法華経信徒を擁護すると言われる鬼子母神を祀るお堂。江戸時代末期の建立と云われています。向拝には龍などの彫刻があり、5代目伊八の高石信月の銘があります。鬼子母神は、500人の子供の母親ながら、他人の子供を捕まえて食べてしまいました。それを知った釈迦は、鬼子母神が一番溺愛している末子を隠してしまいました。子を亡くす悲しみを知った鬼子母神は、法華経の守護神となり、子供と安産の守り神となりました。
<パンフレットより>
仏殿の左側は客殿・庫裡
庫裡・客殿
庫裡は昭和17年(1942)、客殿は江戸時代の末期から明治初期の建築と云われています。客殿には、明治維新時に花房藩知事、西尾隠岐守が宿所として使用したといいます。
<パンフレットより>
庫裡で御朱印がいただけます。
御朱印
鏡忍寺は歴史ある見所の多いお寺です。
鴨川にお越しの際には、ぜひ足を運んでください。
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