妙楽寺(睦沢町)

妙楽寺(睦沢町)

妙楽寺は長生郡睦沢町にある天台宗の寺院。妙楽寺周辺の「ふるさとの森」は千葉県指定天然記念物でウオーキングもおすすめ。木造大日如来坐像は国の重要文化財、本堂は町指定有形文化財です。

基本情報

妙楽寺周辺の森は県指定天然記念物
住所長生郡睦沢町妙楽寺500
電話0475−43−0150
拝観料金無料
拝観時間自由
宗派/山号・寺号天台宗/東岳山・妙楽寺
本尊・寺宝大日如来坐像
創建嘉祥年間(849年)
円仁(慈覚大師)により開基
御朱印書置あり(300円)
駐車場あり(無料)
トイレあり(駐車場)

妙楽寺の本堂に行くには3通りの行き方があるので順に説明します。

本堂近くの駐車場まで車で行く。

睦沢町の県道150号線の「木造大日如来坐像」の看板をまがる。

しばらく走ると駐車場に着く。現在使用できるトイレはここだけ。

ふるさとの森ウオーキングマップ

お寺の周辺はお散歩コースになっている。

駐車場から次の写真の道を進むと、3・4分で本堂前にでます。

本堂前

本堂入口付近にトイレがありますが現在は使用禁止。

雨の日や、雨上がりにはこのコースがおすすめ。

男坂から本堂をめざす

県道150号線にある「木造大日如来坐像」の看板近くの側道に入ります。

側道に路上駐車します。

側道から男坂の入口が見える。

妙楽寺の森郷土環境保全地域

道が二手に分かれますが、左が「男坂」、右が「女坂」。

左の「男坂」を進みます。

男坂は斜度がきつくすべりやすいので、雨の日や雨上がりは避けよう。

晴れの日でも、靴はスニーカーがおすすめ。

坂の途中、左側に「出羽三山」の石碑。

石段は苔むしていてすべりやすいので注意してね。

パワーを感じる巨木

坂を登りきると本堂前

「男坂」は健脚者向けのコースです。

女坂から本堂をめざす

「女坂」から本堂をめざす行程は、途中まで「男坂」と同じです。

分かれ道で右の「女坂」へ進みます。

2023年11月現在「女坂」の入口付近には、大雨の影響で土砂が流れこんで、歩きずらくなっています。

そこを過ぎると普通に登れます。

次の写真は、土砂崩れが起きる前の入口の様子。

「女坂」は「男坂」と比べると、坂の斜度は比較的ゆるやかなのでおすすめのコースです。

本堂に行く途中、「日吉神社」があります。

坂のスタートはゆるやかな坂道。

落ち葉がきれい

本堂に行く近道は現在通行止。

少し傾斜がきつくなりました。

しばらく登ると「日吉神社」の鳥居。

木漏れ日の中を歩くのは気持ち良い。

手水石

「日吉神社」の拝殿

本殿は町指定有形文化財

神社から少し歩く

妙楽寺本堂前

「女坂」は無理なくゆっくり登れますが、やはり雨の日は避けたい。

雨の日は本堂近くの駐車場まで車で行こう。

本堂にお参りする

手水石

鐘楼堂ですが鐘はありません。

本堂

以前は本堂の扉は開けられていたのですが、2023年11月現在扉は閉められています。

本堂内に、コウモリが住みついて糞害が出ているそうです。

カメムシも大量発生しているので、お寺さんのはからいでスリッパが用意されています。

簡単に扉を開けて中に入れるので安心してね。

木造大日如来坐像

格天井には家紋などの絵が描かれている。

結界欄間の左側には許由巣父図の彫刻

結界欄間の中央には七福神図の彫刻

結界欄間の右側には黄石公張良図の彫刻

天井画(墨画龍図)

天井画(飛天図)

梁が太い

お守り

おみくじ

御朱印(300円)

横から見た本堂

重要文化財 木造大日如来坐像
指定年月日 昭和十六年十一月六日
千葉県指定有形文化財
 木造不動明王立像
 木造毘沙門天立像(荒彫)
 木造毘沙門天立像(彩色)
指定年月日 昭和五十年三月二十八日
所在地   千葉県長生郡睦沢町妙楽寺五00

木造大日如来坐像は胎蔵界(たいぞうかい)の丈六仏で、千葉県内の古彫刻坐像として最も大きな仏像です。丸い顔や流麗な衣紋(えもん)に平安時代後期の中央様式が見られる一方、全身黒漆で堂々とした姿は強い印象を与えてくれます。
 光背は華麗な飛天光背で、円相部と光脚は造像時、身光部二体の如来像と大日、音声菩薩(おんじょうぼさつ)を配した周辺部は鎌倉時代の補作と考えられています。材質はカヤ材で一木造(いちぼくつ”くり)、漆箔(しっぱく)、彫眼(ちょうがん)を施し像高二七九cmです。
 千葉県指定有形文化財の三体の内、不動明王立像と荒彫毘沙門天立像は、大きい頭部、腰をひねる姿、顔、手、足など細部に共通する点が多く、特に荒彫毘沙門天立像は力強い気風が現れています。彩色毘沙門天立像は天部の一般的な姿であり、四天王(してんのう)像の多門天(たもんてん)として作られたと考えられています。材質はカヤ材で、共に一木造、不動明王立像と荒彫毘沙門天立像は素地です。像高は不動明王立像が一七三cm、荒彫毘沙門天立像が一八三cm、彩色毘沙門天立像が一七五cmです。

平成四年十二月二十五日
千葉県教育委員会
睦沢町教育委員会
<立看板より>

睦沢町指定有形文化財 妙楽寺本堂
1990年(平成2)年5月25日指定

 現在の妙楽寺本堂は、1725(享保10)年10月に完成したと伝えられる。正面五間、側面六間で単層。正面は蔀戸で、中央の一間に両開桟唐戸が入る。背面は板壁、側面は両面とも奥一間のみが板壁でほかは蔀戸である。回縁は勾欄のない切目縁がめぐる。
 外陣と内陣は格子で隔絶され、結界欄間に彫刻がある。中央の間の彫刻に七福神図、右の間に黄石公張良図、左の間に許由巣父図の彫刻を配する。七福神図彫刻には「同国同郡植埜邑彫物大工市東半平貞亮」との刻銘がある。市東半平貞亮は島村貞亮で、1738(元文3)年に生まれて彫物師島村家の三代島村俊寛の門人となり、初代「波の伊八」こと武志伊八郎信由はその弟子である。
 外陣天井中央の間には狩野玉山継信の墨画龍図、左右の間には彩色の飛天図が描かれる。内陣の小壁に雲文、梅花、蓮華の壁画、格天井に家紋などが描かれる。
 屋根は、元は茅葺の寄棟造で付庇造の向拝一間が独立して付いていたが、1974(昭和49)年〜1975(同50)年に桟瓦葺宝形向拝葺下流造に改造された。向拝柱の木鼻の象と獅子の彫刻は、このときの後補である。

<立看板より>

見どころの多い本堂です。

健脚者は「女坂」からの参拝がおすすめです。

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