藻原寺

藻原寺

藻原寺は茂原市茂原にあります。日蓮宗の本山で「日蓮門下お題目発唱之霊場」と称されています。山門は高さ25メートルの多宝塔式で、茂原市のシンボルとして親しまれている。本堂唐門向拝彫刻は、二代目武志伊八郎信常の作で茂原市指定有形文化財です。

基本情報

藻原寺東身延とも称する日蓮宗の本山
住所茂原市茂原1201
電話0475−22−3153
拝観料金無料
拝観時間自由
宗派/山号・寺号日蓮宗/常在山・藻原寺
本尊・寺宝三宝尊
創建建治二年(1276)
御朱印あり(300円)寺務所
駐車場あり(無料)
トイレなし
アクセスJR外房線・茂原駅から徒歩25分

藻原寺略縁起

  鎌倉時代の中期、建長五年(1253)四月二十八日、日蓮大聖人は房州・清澄山頂旭ケ森に置いて、初めて「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えられ、法華経の信仰をお説きになられました(立教開宗)しかし、念仏信者であった地頭(実質的な領主)の東条景信にはその教えは受け入れられず、大聖人は清澄山を追われてしまいました。

 大聖人は布教の為、日本の中枢である鎌倉にむかわれる途上、同年五月十一日、上総国庁南の笠森観音堂にお泊まりになられました。その夜、藻原の領主・斎藤遠江守兼綱公の夢枕に観音さまが現れ、「我に日本無双の珍客あり、疾く迎えて供養せよ。」とお告げになり、兼綱公は、同じく観音さまの霊夢を感じた須田(墨田)次郎時忠公と共に観音堂に駆けつけ、大聖人をお迎えになりました。

 大聖人は、この地で法華経とお題目の修行をお説きになり、兼綱公をはじめ、みなことごとく大聖人の教えに従い、共にお題目をお唱えしたと伝えられております。故に当山を「日蓮門下お題目初唱之霊場」と称しております。

 建治二年(1276)七月兼綱公は領内に法華堂を建立し、さらに大聖人を開山と仰ぎ「常楽山・妙光寺」の名を賜わり、同年十一月十二日、大聖人の命により本弟子・日向聖人が遣わされ、開堂の式が行われました。

 弘安五年(1282)十月十三日、大聖人ご入滅の後、日向聖人は推されて身延山(山梨県)第二祖となり、また当山第二祖として両山を二十八年にわたり兼務され、以来行事・儀式とも両山一体となり、故に当山は「東身延」と称されてまいりました。

 正和二年(1313)日向聖人は身延山を弟子日進聖人に、当山を日進聖人の兄弟子となります日秀聖人にお譲りになり、当地坂本法華谷(現在の坂本奥の院・向尊殿)に隠居され、翌正和三年九月三日お亡くなりになられました。 

 第三祖日秀聖人は、時の後醍醐天皇に拝謁し、天皇より「常在霊山」の勅許を賜り、「常在山・妙光寺」と号しておりましたが、徳川家康公よりいただいた朱印状に「藻原寺」とあったことにより「藻原寺」と称するようになりました。

<藻原寺パンフレットより> 
茂原市観光協会

藻原寺への入口は3ヶ所ある。

  1. 山門から行く
  2. 駐車場の右側の通りから行く
  3. 境内裏手の茂原公園から行く

国道128号線の茂原市役所の交差点を、マクドナルドがある方に曲がります。すぐ右側に藻原寺駐車場の看板が見えます。

駐車場はとても広い。

駐車場の右側の通りを進むと、下の写真の門に出ます。

このルートが2の入口です。

門を通り抜けると正面に寺務所がある。

今回はメインルートの、1の山門から入ります。

駐車場の左側の交差点を右に曲がります。

山門戒壇塚)

仁王尊像

大堂(祖師堂)

大堂は、間口12間、奥行き14間4尺、176坪を有する。

日蓮聖人生身の御影(ご尊像)をお祀りしている。

常夜燈

常夜燈は文化十三年(1816)の建立ですが、老朽化のため平成十二年に修復。

手水舎

大堂は近くで見ると大きい。

扁額と彫刻

木鼻

彫刻は二代目武志伊八郎信常の作で茂原市指定有形文化財。

初代は宮彫刻師、武志伊八郎信由といい、「関東では波を彫るな」と恐れられた程の名工であり、人呼んで「波の伊八」と広く知られていた。信常は、この父信由の素で若い頃より修行を積み、父にも勝る名工となり、初代波の伊八亡きあと二代目を継いだ。

 けやきの厚板に彫られた雄大な竜や優雅な鳳凰は、板の厚みを何倍にも見せるようなすばらしい作品であり、二代目信常の代表作と考えられる。

<境内立看板より>

大堂の扉は開けられるので中に入れますが、重いので注意してね。

きらびやかで豪華な内部。

皇室と藻原寺

皇室との関係が書かれています。

藻原寺は皇室ゆかりの寺院であり、鎌倉将軍家より除地の特権をあたえられ、徳川家康公をはじめ代々の将軍より朱印領地を受け歴代の当山貫首は、江戸城にて将軍家に拝謁するをゆるされていた。

<皇室と藻原寺より>

欄間彫刻

欄間彫刻は中国古来の孝子二十四人の事績を描いたもので、どれも親孝行でその行状を讃美しています。藻原寺にあるのは、このうちの十人の場面である。

大絵馬

大堂には、江戸時代に描かれた大絵馬が三点奉納されている。

下の写真の絵馬は「韓信の股潜り」と呼ばれている。

「韓信の股潜り」の絵馬の大きさは、縦213cmX横324cm

作者は、片岡休川(かたおかきゅうせん)で、狩野派の影響を受けた絵師白井休盛(しらいきゅうせい)の門人である。

「韓信の股潜り」は、今から1800年前漢王朝を建国した劉邦(高祖)に仕えた韓信がまだ無名であったころの故事によるもの。

大堂の中には見応えのある作品がいっぱいある。

大堂の回廊

回廊の左奥に見える道が茂原公園に通じている。藻原寺の3つ目の入口がこの通路。

石造釈迦如来立像

茂原市指定有形文化財

胴部で継ぎ合せた丈六の丸彫立像で、合掌印を結び、衣文の彫法も浅く、整然としている。慈愛に満ちた童顔で、現世を静かに見守る姿は素晴らしく、かなりの石工の手によるものであることがうかがわれる。

 釈迦如来の印相は通常説法印であるが、この像のように合掌印は珍しい。これは石刻りの制約から彫り易さや、強度の点を考慮したものと思われる。

 台座は蓮華座で、銘文によると元禄四年(1691)年に造立したとある。市内に現存する石仏中最大のものでかつ彫技も優秀である。

平成十四年三月二十日
茂原市教育委員会
<立看板より>

子育観音

鐘楼堂

貞享4年の建立

華経殿

当山守護「華経房さま」を祀る。

彼岸橋

大堂と華経殿を結ぶ、あざやかな朱塗りの木造の橋。

仏殿

南北朝時代に造立された釈迦如来坐像・多宝如来坐像をお祀りする。

横から見た仏殿ですが、奥に朱色の橋が見えますね。

書院

宗旨

宗旨

名稱 日蓮宗
宗祖 日蓮大聖人
開宗 建長五年四月二十八日
   (鎌倉時代西暦一二五三年)
本尊 久遠の本師釈迦牟尼仏
題目 南無妙法蓮華経
教義 日蓮宗はお釈迦さまの説かれた最高
   の教えである法華経をよりところと
   する宗団です
   この法華経を身をもって読まれ布教
   をせられた日蓮大聖人を宗祖と仰い
   でおります
   本宗の教義は法華経の魂をお題目に
   こめられた宗祖の教えに導かれて私
   たちが信行に励みこの教えを弘める
   ことによってやがて世界の平和と人
   類の幸福ひいては個人のしあわせに
   つながる事を確信できる教えであり
   ます
経典 妙法蓮華経(法華経)

<入口の看板より>

寺務所

寺務所で御朱印がいただけます。(300円)

入口に呼鈴があるので押してください。

すぐに対応していただきました。

藻原寺御朱印

寺務所の前には円寿池がある

寺務所の入口付近には日蓮大聖人の銅像

この銅像は、茂原山上に建立する日蓮大聖人大銅像の十分の一の縮小銅像です。

境内はとても静かでゆっくり参拝できます。茂原市の繁華街がすぐ近くにあるとは思えません。

駐車場には下の写真の門から戻ると近いよ。

駐車場には、日蓮志大聖人大銅像のお顔が安置されていた。

とても大きい。

日蓮大聖人大銅像 建立資金勧募中

日蓮大聖人の全体像は二十米です
藻原山上に建立する予定です
十二米の台座の建立資金不足のため
取敢えずお顔を安置いたしました
早く大聖人の勇姿を拝めますよう
ご支援をお願いいたします
ご寄は寺務所で受け付けております
尚一万円以上寄進の方は
ご芳名を台座に刻彫致します

本山 藻原寺

<立看板より>

完成が待ち遠しいですね。

茂原にお越しの際はぜひ足を運んでください。

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