洲宮神社(館山市)

洲宮神社(館山市)

洲宮神社は館山市の洲宮地区にあります。安房開拓神話にまつわる神社で、安房神社の祭神天太玉命の后神天比理乃咩命を祀っている。神武天皇元年、天富命が勅命を奉じ、魚尾山に奉祀されたと伝えられています。多くの文化財が保存されている。

基本情報

洲宮神社式内社 旧県社
住所館山市洲宮921
電話なし
拝観時間自由
拝観料金無料
御祭神天比理乃咩命
(あまのひりのめのみこと)
天鈿女命(あめのうずめのみこと)
天富命(あめのとみのみこと)
創建神武天皇元年、天富命が勅命を奉じ
魚尾山に奉祀。
御朱印なし
祭礼8月第1日曜日(例祭)
9月敬老の日の前の土・日曜日
(国司祭:やわたんまち
駐車場あり(境内)
トイレあり
アクセスJR内房線館山駅から徒歩1時間

館山市指定有形文化財

  • 木造天部像
  • 洲宮神社縁起
  • 祭祀用土製模造品

館山市指定無形文化財

  • 洲宮神社御田植神事(毎年元日に洲宮神社前で、その年の豊作を祈って行われる儀礼)

洲宮神社のお神輿

鳥居

洲宮神社縁起の看板

  館山市有形文化財(書籍典籍等)
   洲宮神社縁起
    市指定:昭和44(1969)年2月21日

 洲宮神社安房開拓神話にまつわる神社で、安房神社の祭神である天太玉命(あめのふとだまのみこと)の后神、天比理乃咩命(あめのひりのひめのみこと)を祀っています。そのためか、神社に伝えられる縁起では忌部(いんべ)一族による安房の開拓や、安房神社、洲宮神社、下立松原神社の創建の由来などが語られています。本文のうち3分の1は、失われた『安房古風土記』ではないかと推定されています。
 この縁起の成立年代は不明ですが、『古語捨遺』(こごしゅうい)(807年成立)からの引用があり、平安時代以降と推定されます。別紙となっている奥書に、慶長2(1597)年に虫食いのため元の本から写したと記してありますが、現存の縁起はそれを更に後世写し取ったものと考えられています。

参道

手水舎

拝殿

向拝の額

本殿

子安神社

洲宮神社御祭神の天比理乃咩命は、近くにある洲崎神社の御祭神でもあり、両社の間で長らく論争になっていました。

明治五年(1872年)に、教部省が洲宮神社を式内社と定めましたが、翌六年(1873年)に洲崎神社を式内社と覆した。

文永十年(1273年)の火災により古書などを焼失したため、証拠不十分となり式内社とは認められませんでした。

両社とも近代社格制度で県社に列格されています。

近くに安房神社洲崎神社があります。

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