橘樹神社は茂原市本納にある上総国二宮で、延喜式内社です。主祭神は弟橘比売命で、創建は景行天皇四十一年(111年)と歴史があります。夫である日本武尊が弟橘比売命の死を哀しみ墳墓を築き、墓標の代わりに橘の樹二株を植え、祠字を創立したのが始まり。地元では「橘様」と呼ばれ親しまれています。
基本情報
橘樹神社 | 延喜式内社・国幣小社 上総国二宮・県社 |
住所 | 茂原市本納738 |
TEL | 0475−34−2400 |
拝観料金 | 無料 |
拝観時間 | 自由 |
社務所 | 8:00〜16:30 |
祈祷受付 | 9:00〜15:00 |
祭神 | 弟橘比売命 |
相殿神 | 日本武尊・忍山宿禰 |
創建 | 景行天皇四十一年(111年) |
御朱印 | あり(書置・500円) |
祭礼 | 例祭・10月体育の日の前日 |
駐車場 | あり(無料)徒歩1分 |
トイレ | あり |
アクセス | JR外房線・本納駅から徒歩10分 |
御神徳は、古来より火難・水難・兵難・祓徐の神として崇敬厚く、霊験顕著。
御神木は橘で、その実は不老長寿(不死)の名薬として珍重された。
新しく広い駐車場ができたので便利、神社まで徒歩1分。
一の鳥居
社号碑【式内県社】
格式の高い神社ですね。
二の鳥居
鳥居の柱には「天明」の文字が見えますが、その下に看板が立っていて詳しい年がわかりません。
1781年〜1789年の間の建立です。
三の鳥居
柱には、享保2年(1717年)とあります。
常夜燈
常夜燈は、安永6年(1859年)の奉納。
神橋
現在、水は流れていません。
秋篠宮悠仁親王殿下御誕生記念
四の鳥居
「まもろう 茂原のいいとこ、すばらしさ」
茂原市景観資源 No3 本納橘樹神社
看板には以下の通り書かれています。
橘樹神社は、県内屈指の由緒ある古社で、格式も高く荘厳な雰囲気の上総国二宮であり、主祭神は弟橘媛命である。日本書紀によれば、景行天皇の時代にその皇子である日本武尊が東征に出て、相模から上総へ向かう途中暴風雨に遭いこれを静めるために后の弟橘媛が身を投げて海を静め、日本武尊が無事上総の地に上陸したとされる。橘樹神社の社伝によれば、日本武尊が流れ着いた弟橘媛の櫛をまつって陵墓をつくり、二本の橘の木を植えたのが、橘樹神社の始まりと言われている。現在の本殿の後方にあるのが、弟橘媛をまつった古墳と言われており、また境内の形が舟に似ていることから帆丘(ほのおか)とも言われ、本納の地名の由来と考えられている。
「茂原市都市計画マスタープラン推進市民会議」
本納橘樹神社社叢は、茂原市指定天然記念物です。
境内には大木が自然の形に繁茂している。
見ごたえがあるね。
参道の両側にも大木がありますが、葉っぱ一つ落ちていません。
手入れが行き届いているので気持ちよく参拝できる。
二対目の常夜燈
左右の常夜燈の奉納された年が異なりました。
左の常夜燈は、天保10年(1839年)の奉納。
右の常夜燈は、嘉永2年(1849年)の奉納。
絵馬掛けと納札所
手水舎
狛犬
二対目の狛犬
二対とも年代不詳。
拝殿(銅板葺神明造)
拝殿は、景行天皇五十三年造営で、修繕記録に、天文年間に再建、寛政十二年に修繕、嘉永四年に板葺屋根を銅板葺屋根に葺き替える。明治七年に改築、明治四十年に大改築とあり。
拝殿と幣殿
幣殿は明治二十三年の造営
本殿(銅板葺三間社千鳥破風流造)
寛政十二年(1800年)の造営
本殿の扁額は「橘神社」
細部まで彫刻が施されている。
本殿の後は、弟橘比売命の御陵墓がある神域です。
無断で立ち入ったり、草木等を採るなどの行為は禁止されています。
古い手水舎
寛延元年(1749年)の奉納
境内には吾妻池がありますが、これは日本武尊が陵墓を造るときに掘ってできた池とされている。
現在池の中央部には末社「粟嶋神社」があります。
粟嶋神社
祭神は「少彦名命」、病疫鎮護の神で文禄年間(1592年〜1596年)に勧請。
日本武尊の石碑
神輿蔵
現在は使われていないお神輿です。
力石
力石は、石を持ち上げて、重く感じるか軽く感じるかによって、吉凶や願い事の成就を占っていました。
末社
稲荷神社
祭神は「保食命」で、橘樹神社創建以来境内に勧請す。
子安神社
祭神は「木花開耶媛命」で、永禄年間(1558〜1570年)に勧請。
窟戸神社
祭神は「天手力雄命」で、永禄年間に本納城内に勧請、里見氏と酒井氏の合戦の為落城し、後に村民境内に移祭奉斎す。
境内には人なつこい猫がいるよ。
ご近所の猫も参拝に来ている様です。
神輿庫
お神輿が4基あります。
現存する塗神輿の三基とも元禄二年(1689年)の整調。
入母屋造りのお神輿は、とても珍しいお神輿です。
社務所
社務所で御朱印がいただけます(書置・500円)。
御朱印、いただきました。
橘樹神社は歴史のある神社で、日本神話にタイムスリップした感覚を味わえます。
境内はとてもきれいで、落ち着いて参拝できますよ。
ぜひ神話の世界に足を運んでください。
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